副業サラリーマンができあがるまで② ~夜の街はストレスの吹き溜まり~
「悪い夢さ 二度と醒めることもなく
深く、暗い、暗い、暗い、谷へ落ちてゆくだけ
悪い夢さ バーボンの海を泳いでも
遠く、暗い、暗い、暗い、昨日に戻るだけ」
(タイトロープ ~闇に響く声~ / 柳ジョージ)
自己紹介がてら振り返る歴史 ~その②~
世の中の仕事はどれもそれぞれに真理があり、様々な考え方やビジネス感を与えてくれます。生活のためにと始めた水商売でしたが、当時の僕にどんな考え方やビジネス感を与えてくれたのか?それは …正直、あまりありません(笑) そんな事を考える前に、まずは日々を生きる事に必死の毎日でした。
思いつきで地元から大阪に出て、生活のために夜のアルバイトからスタートした大阪生活ですが、環境に慣れないうちは精神的にしんどいことの繰り返しです。夜の仕事なのでお客さんのほとんどは酔っ払いです。仕事などのストレスを発散するために繰り出した街で高いお金を出して酔うのです。そうすると店員にくだも巻きたくなるのでしょう。理不尽な絡まれ方も多く、若い僕はイライラの連続です。
浪速の夜の負のスパイラル
イライラは日々つのっていき、何度も辞めようと思いながらも、辞められる環境ではありません。当初は昼間に面接を~、と考えてはいましたが、朝まで働く中で、散々に飲まされることも多く、起きてもたっぷり酒が残っている状態では、なかなか面接にも行けません。更には、日々接客をする中で目の当たりにする、日常は涼しい顔をして働く普通の大人達の晒す深夜の醜態に、昼間働くとこんな人達が上司になるのか…なんて思うと、一気に人間が嫌になり、特にやりたい事でもない仕事の面接に、行く気にすらならなくなってしまいます。
今思えば視野の狭い話かもしれませんが、したいことが見つからず、何をしていいのかわからない日々で、そしてそんな生活ですら維持するために、嫌な環境の中でモヤモヤしながら働く日々に、言いようのない空虚な感覚を感じていました。年齢が年齢だけに、自分は将来何になるのだろう? むしろ何ができるのだろう? と悲観的になっていた時期かもしれません。
そうして辞めるに辞めれないまま、イライラと一ヶ月、二ヶ月と働く中の話です、興味本位でふと読んだ一冊の本に書かれた、当時の僕の金言とも呼べる一言に出会います。その後、しばらくの人生がすっかり明るくなった一言とは? 気になる人も気にならない人も、勝手に引っ張りつつ(笑)
ひとまず今回はこのへんで、ごきげんんよう。