Create a new work style

~副業から起業を目指すサラリーマンの日常と備忘録~

Creative mind in the business

副業と起業のためのクリエイティブ・マインド

副業サラリーマンができあがるまで④ ~手に職、は突然に~

「絶えず変化を求める気持ちと不満こそが、進歩するために最初に必要となるものである」
 (トーマス・エジソン)

自己紹介がてら振り返る歴史 ~その④~

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思わぬ提案から、日常の急展開

ふとした言葉との出会いで、すっかり気分も晴れた僕が、水商売の仕事の内容や、昼夜逆転の生活にも慣れ、すっかり夜の住人になってきた頃、今度は僕に一つの転機が訪れます。それは当時の職場のオーナーが、何気なく言い出した一言がきっかけでした。

「君はパソコン使えるんか? 使えるんやったら、店のホームページ作ってくれへんか?」

当時の僕は、パソコンは趣味や調べ物程度にネットサーフィンをしたり、店の資料などをちょっとExcelで作る程度にしか使っていませんでした。そして当時は、まだやっと世の中にブロードバンドが普及しだした時代で、タブレットはおろか、スマートフォンなど影も形もない時代です。もちろんホームページなんてものは作った事もありません。当時70代くらいのオーナーからすれば、少しパソコンが触れる=ホームページくらい作れる、くらいの安直な考えだったのでしょうが、…かなりの無茶ブリです(笑)

しかし、何か新しいことを始めたかった僕にしてみたら、これは願ってはないきっかけだと思い、ひとつ返事で引き受けたのです。そして同じように声をかけられた先輩と、二人でテキストを見ながら必死にhtmlの勉強をし始めたのでした。あまりにも唐突なきっかけのスタートでしたが、少しづつ完成していく手作りの不細工なホームページに、言いようのない達成感と充実感を感じたのが学びの始まりで、目的のない毎日の中に、打ち込めるものが見つかった喜びを感じられた時期でもありましたし、目標のない日々のモヤモヤした気持ちに、うっすらと光が差し込んだように感じられた時期でした。そしてこれが、今の自分の仕事に繋がっているから不思議なものです。

変わりゆく環境と、つのる好奇心

仕事の傍らホームページを作る僕達に、更なる無茶ブリは続いていきます。
「新しい店舗を出すから店舗ロゴのデザインを」、「ロゴができたら今度は看板のデザインを」、「メニューが決まったからメニューブックのデザインを」、「お客さんを呼び込みたいからチラシのデザインを」などなど、
おいおいおい…次第にエスカレートする要求に更に必死の勉強が続きます。それでも入校のやり方がわからず、印刷屋さんに苦笑いされたり、データの作り方がムチャクチャで、看板屋さんに呆れられたり、恥に恥を塗り重ねた上に、更に恥をキレイにコーティングして、ツヤツヤに仕上げるような日々を送っていました。若さと言う特権は、色んな事を許されるものです(笑)

そんな日々が何年か続き、終いには店の仕事よりそっちの方が忙しくなってくるようになってくると、スタッフが増えだしたタイミングで、僕は水商売の現場を離れ、グループ内の制作の仕事を、一手に任されるようになります。まさかまさか同じ会社内で、別の会社に転職するような出来事です。知識が全くない状態からひたすらの手探りでしたが、エスカレートしていく要求の中で、増えていく新しい学習材料は、僕にとって楽しさの連続でもあり、最初はExcelを触るのすら精一杯だった自分が、いつしかPhotoshopIllustratorまでそれなりに使えるようになるまでに至ります。我ながらびっくりする急展開です(笑)

そして、デザイン制作の仕事やWEB制作の仕事に携わる中で、ネットを使った仕事や商売に、漠然と興味を持つようになりました。とは言え、当時の僕はわからない事を覚えながら、ひたすら目の前の仕事をこなす事に、必死になるばかりなのでした。そうして少しずつスキルアップしながら、お水の中の蛙は、ネットの大海を知っていくのでした。

それでは今回はこのへんで、ごきげんよう