副業サラリーマンができあがるまで⑥ ~すべてのものを欲するは人の業~
「ふたたひと 還らぬ歳を はかなくも
今は惜しまぬ 身となりにけり」
(武市半平太)
自己紹介がてら振り返る歴史 ~その⑥~
足元から崩れる人たち(注:胸糞悪い話です)
本格的にデザイン制作の仕事に専念していた頃、またも職場に大きな変化の波が訪れます。僕に制作の道を作ってくれた(結果的に道ができた?)、当時のオーナーが運営を離れ、引退すると言う事になったのです。表向きは年齢などの理由との話でしたが、実際は現場を仕切る上層部が、自分達の待遇などを自分達の自由で決定したいと言う、私利私欲から引退の方向に追いやったような状況です。夜の仕事にはよくある、ドロドロとした利権絡みの話ですね(笑)
オーナーはたまに無茶は言いますが、従業員思いの人情に厚い人で、悪態をつかれながらも、なんやかんや従業員に愛される人でした。ではその後を継ぐのは? オーナーの娘婿の、いわゆる二世的な二代目社長です。お世辞にも仕事ができると言える人ではなく、何かを決断するにも、直近の部下に相談してからでないと、答えがまとまらないような人でした。決して嫌われる存在ではなかったとは思いますが、頼りにできたり、尊敬できるような人ではありませんでした。
腐敗する瓦礫山の長たち(注:更に胸糞悪い話です)
そしてそんな優柔不断な二代目を言いくるめて、自分達の立場をより良く厚遇なものにしたかった数人が、裏で糸を引いて新しい職場の体制を作ろうとしていたのです。いや~ドロドロしてきましたね(笑) 実際に体制が変わってからは、それまで普通に働いていた現場のスタッフの労働時間は激増します。元々一日9時間程度の実労働時間が、12時間を越えるようになり、どんどんブラック化が進みます。もちろん給料は据え置きです。役職者などはなんやかんや理由つけて減らされた、なんて話も耳にしました。更にドロドロしてきましたねぇ(笑)
名目的には売上が下がってきているから、と言う理由でしたが、現場の数字は現場の人間が一番知っています。現場の売上は懸念するほど下がってはいません。現場以外の出費や経費が増えているだけです。じゃあその元凶は何か? そうです、糸を引いている奴等がつまんでいるわけです。反吐が出ます。じゃあそんだけの厚遇を得ている彼らは、どれだけの仕事をしていたのでしょう? 逆に様々な理由をつけては、ろくに現場に顔も出さないようになります。怠慢を絵に描いたような経営改革です。思い出してもイライラしてきました(笑)
突然の波乱に、悩み続け、保留し続けていた選択肢に、ついに決断を迫られる時が来たのです。今更の愚痴を散々書いてしまった所で、次回に続きます。
それでは今回はこのへんで、ごきげんよう。