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~副業から起業を目指すサラリーマンの日常と備忘録~

Creative mind in the business

副業と起業のためのクリエイティブ・マインド

副業サラリーマンができあがるまで⑬ ~一皮むいちゃいました~

「親思ふ 心にまさる 親心 けふのおとずれ 何ときくらん」  (吉田松陰)

自己紹介がてら振り返る歴史⑬

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嗚呼、この美しき親子愛

入社以来、この会社の様々な謎を抱えたまま、その遍歴の一部が垣間見えてきた頃だったのですが、色んな所で色んな情報が交錯しすぎていたため、僕と先輩は働いて長いパートさん達に少しずつ情報の裏取りをしていく事にしました。すると、親子談のストーリーとパートさん達の見てきたストーリーで話が大きく食い違う事に僕達は愕然とする事になります。

地元の高校を卒業後、世界的なビジネスと英語を勉強する為に海外の大学に進学し、帰国後はファッション関係の会社で働き、その後、会社を創って独立し、経営者となったものの、父の会社を継ぐ為に会社を畳んで帰郷し、現在に至ると言う坊っちゃん、と父親である社長から聞いていた僕達ですが、色々と聞いていった上で、社長から聞く話とパートさん達の語る話には大きな誤差があったのです。

パートさん曰く、海外の大学に進学するも卒業までに至らず、帰国後に会社を創ったものの倒産、その後、今の会社に入るものの、父親と喧嘩を繰り返した後、新たに会社を興す、しかし経費を父親の会社に回すと言う暴挙などにより再び揉め、また会社を畳み、再度また戻る、など、様々な事件を経て、今に至る、と言うのが現状のようです。さすが女性は情報が早い、そして詳しい(笑) そして、あのサクセスストーリーはなんだったのか(笑)

しかし、どれだけ揉めても親子は親子、最終的には親が折れて、息子のどんな失態もわがままも受け入れて許してしまうのがこの場合、最大の悪だと思うのです。元々会社の屋台骨を支えてきた過去の社員さん達は、そんな坊っちゃんとぶつかる度、正しさよりも息子可愛さを取る親子愛に嫌気がさして辞めていった方がほとんどだった、と言うのがどうやら現状のようです。仕事があまりにもできすぎて、ほかの社員の仕事まで取ってしまい、肩身の狭くなった人達が次々と去っていった、という話も、盛りに盛られたフィクションだったんですね(笑) 恐らくは新しく入社して下で働く僕達が、坊ちゃんに敬意を持てるように、気を使って盛り上げたのだと思われます。

しかしながら、実際の状況などは当時も今も、残されている数字を見ればどれだけ脚色されているのかは、火を見るよりも明らかですし、ギャップとは恐ろしいもので、ハードルが高く高く積み上げられた分、引っかかってコケた時の衝撃もまた大きいのです。

やっぱりどこの会社もこういう状況ってあるのでしょうね、前の会社の仕事のできない二代目社長の、トントン拍子のごぼう抜き出世劇を見ながら、「血ってのは汚いねぇ」、としみじみ言っていた先輩の事を思い出しました。それと同じ、いや、それ以上に嫌~な臭いがしてきましたが、大丈夫なのか? この会社は? 次々とメッキが剥がれていきながら話は次回に続きます。

それでは今回はこのへんで、ごきげんよう。