Create a new work style

~副業から起業を目指すサラリーマンの日常と備忘録~

Creative mind in the business

副業と起業のためのクリエイティブ・マインド

副業サラリーマンできあがるまで⑭ ~会社の体質と同僚の退職~

「責任には実行責任と結果責任のふたつがあります。
  実行責任は部下に100%ですが、
   結果責任は部下を指示した上司に100%です。
    古い表現ですが、「骨は俺が拾ってやる」という心意気です」
    (新 将命)

自己紹介がてら振り返る歴史⑭

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営業職に求められるハードル

入社後数ヶ月が経った頃に、社内会議をしよう、と言う話になりました。数ヶ月なかった事にも、改めて考えるとビックリです(笑)

会社の今後の方針や、各々の仕事の報告などをして、今後の全体の方向性などを話し合うのかな? と、先輩と話していたのですが、いざ会議が始まると、まずはここ数年と近年の会社の売上推移や、得意先毎の売上などの資料が配られました。部門的には、社長、坊っちゃん、先輩が「営業販売」、僕が「WEB販売」と言ったざっくりした部門です。

会議が始まるやいなや、社長から開口一番「5年前には今の2倍、10年前には3倍程の売上があった、もっと頑張って売上を上げないと会社が潰れるぞ!」とのいきなりの叱咤が。矢面に立たされたのは営業職の先輩で、昔の社員さんの成績との比較をはじめ、会社全体の過去の売上などを元にした叱責が次々と続きました。

売上は資料によると、数年前から大きく下がっていた売上が、ここ数ヶ月で徐々に回復しているような状況です。多少上向いてはいるとは言え、従業員に更なる結果を求めるのは企業として当然の事なのでしょう。しかしここで問題だと思うのが、叱責の対象が営業職の先輩一人に集中している状態なのです。

WEB販売も、大きな売上があるわけでは無かったのですが、BtoCと言う体質上、利益率が卸よりもいいため、僕はさほど責められる事もなかったのが更に気の毒な状況です。先輩の営業成績はと言うと、社長には及ばないものの、WEB販売よりも、坊ちゃんよりも売上がある状態です。何故、叱責の対象が坊ちゃんに向かないのか?

更に理不尽な事に自分の成績は棚に上げて、先輩に上から叱咤する坊っちゃん。立場的には間違ってはいないのかもしれませんが、自分の成績は自分が一番わかっているはず…。まず自分の反省が先ではないのか? いずれ後を継ぐのが決まっているなら尚更…。

一通りのお説教が終わり、「じゃあ、各々で考えて売上を作るように」と、打ち切るような形で会議は終了です。普通そういうものなんでしょうか? これからどうやって売上を伸ばしていこうか? と言うような、今後の会社の営業方針などを話し合う場ではないのでしょうか。

甘えだと思われるかもしれませんが、経営者や上司であるなら、やり方や考え方をレクチャーしたり、アドバイスをした上で、それに従わなかったり結果が伴わなかった時に叱咤をするような立場なのではないのでしょうか? 部下にやり方も責任も丸投げして、結果だけを求めていくような、この会社のスタンスが垣間見えた瞬間でした。

その後も同じような会議が毎月続くようになり、同じように先輩一人が責められる状況が続き、程なくして先輩は退職されることになりました。元々、営業畑から独立して会社を興した社長だったので、営業職には特に厳しく当たる節があったように見受けられます。結果を求めることも自分と同じ職種の部下を叱咤することも理解できますが、何故に坊っちゃんにも同じように叱咤しないのか? そして何故、親子どちらかがフォローをしないのか?

「きっと同じような事が過去にも繰り返されてきたんだろうなぁ」と苦笑いしながら荷物をまとめていた先輩が変に印象的でした。先輩は先輩の考えで、この人達の考えにはついて行けないと早々に見切りをつけたんでしょうね。

かくして、実質社員一人となった僕は、これからどうなっていくのだろう? と不安を抱えながら、奮闘の日々は続いていくのでした。

それでは今回はこのへんで、ごきげんよう。