副業サラリーマンできあがるまで⑰ ~具体的になってきた未来像~
「いつか空の飛び方を知りたいと思っている者は、
まず立ちあがり、歩き、走り、登り、
踊ることを学ばなければならない。
その過程を飛ばして飛ぶことはできないのだ。」
(ニーチェ)
自己紹介がてら振り返る歴史⑰
マインドマップで描く未来の図
色々と忙しい日々を送る中で、ふと言われた事をきっかけに改めて考えるようになった「自分で商売をする」と言うこと。当時すでに社内のほぼ全ての仕事に携わっていた僕だったので、考えてみればそんな事も可能なのかなぁ? などと思えるようにもなりました。とは言え、自分で仕事をするとなれば、考えなければいけない事も、やらなくてはいけない事も色々と出てきます。そこで一旦、自分で仕事をするのであれば、何をしてどう進めて言ったら実現しそうか? と言うことをまとめてみる事にしました。
自分の考えていることを形にする時にどのようにまとめるか、これに関しては人それぞれあるかとは思いますが、僕が当時も今も重宝しているのは「マインドマップ」と言われる物です。ご存知の方も多いとは思いますが、紙などに決められたテーマを書き、そこから関連するヒントや問題点、キーワードなどを放射状に広げていくことでイメージを形にしてまとめていき、また新たな問題点などを見つけるためのノート術、まとめ術の様なものです。
まずは漠然とあった「ビジネスの形」として、元々WEB制作や管理に携わってきた人間なので、ショップを新たに自分で作ることは可能だろうと思い、現実的に実現できそうな形として「ネットショップ」と言うビジョンがありました。では、どのような立ち位置での商売にするのか? 一般的なショップと言うのは、セレクトショップのように店主がオススメする様々な物を紹介し、販売するショップが一般的です。言うならばバイヤーとしての立ち位置での販売です。その方が販売する商品も多岐に渡って扱う事ができ、エンドユーザーへのアプローチも広角的です。
だけどせっかくここで覚えた製造の知識や技術があるのだから、それも活かしたい。と言う事で、自分がデザインした商品を販売するブランドとしての展開を考えました。こちらは言わばメーカーとしての立ち位置からの販売です。もちろんそうする事によって他社の商品を売りづらくなると言う考えはあったのですが、元々資金力なんてもの自体があってないような状態でしたし、仕入れのルートすら持っていなかったので、オリジナル商品を開発して独自性と言う部分での価値を作っていく方が将来的に安定するのでは? と考えたこともあったからです。
後は断片的に出てきたアイデアやキーワードを、マインドマップにつらつらとまとめていきながら、具体的なビジネスの形が徐々にではありますが作られていきました。形になっていくにつれ、しなくてはならない事が次々に浮き彫りになって正直、「これはなかなか手間のかかる事になりそうだ…」なんて気が滅入りそうになる事もありましたが(笑) 長年に渡って漠然と思い続けていた事をついに形にできそうな所まで持ってくる事ができたのです。
仕事の合間や帰ってから、思い当たるヒントや問題点などをひたすら書きおこしては考える日々が続きました。自分の思い描いていた事が実を結ぶ、その種まきを始める準備が着々と進んでいったのです。もちろんその全てが一筋縄では行かないわけですが、それはまた次の機会と言う事で。
今回はこのへんで、それではごきげんよう。